カルト教団「紀元会」が起こした紀元会信者集団暴行死事件

紀元会信者集団暴行死事件

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■ 事件の概要


◆人物相関図◆


被害者の奥野元子(おくの・もとこ)さんは京都出身で、以前紀元会の京都支部長を務める程の、熱心な信者であった。
そのせいか、紀元会創始者の松井健介(まつい・けんすけ)と親密な関係であったらしく、もっと紀元会の発展に尽くしたいという気持ちから小諸市に引越し、寿司店「吉野鮓(よしのずし)」を開店した。
松井健介と親密であったが故、紀元会内での発言力も大きかったが、それは松井健介がすい臓がんで死亡するまでの事であった。
松井健介の死後、二代目総代として次女である松井五十鈴が就任したが、ガンに効くとされていた紀元水をもってしても、松井健介のすい臓がんは治らなかったのを目の当たりにした為か、信者数が激減していた。
紀元会の舵取りも、松井五十鈴では覚束無いようで、お局的な存在として、松井健介の長女である窪田康子が実権を握りつつあった。
すると次第に紀元会内では、松井五十鈴・窪田康子派と、旧教祖松井健介を今でも慕う派に、目に見えぬ形で派閥ができてきた。奥野元子さんは松井健介と親密であった為、当然旧教祖派であった。
そうなると、窪田康子は発言力がある奥野元子さん、並びにその家族を五月蝿い存在に思うようになっていたようである。


◆事件の経過◆


9月24日午前10時 紀元会の「勉強会」が始まる
9月24日午後 5時 勉強会終了後に集会。教祖は退席したとされる
深夜奧野さんの次女夫婦への暴行始まる
9月24日午後11時半 奧野さんが呼び出され集団暴行
9月25日午前 1時半 夫の和宏容疑者が擬装工作指示し、小諸市内の病院に搬送
9月25日午前 3時半 奧野さんの死亡確認。病院から警察に通報
9月25日夕 和宏容疑者ら4人を傷害致死容疑で逮捕
10月初旬 和宏容疑者らのうそが発覚。
10月 5日 被害者二女夫婦を証拠隠滅容疑で逮捕
10月15日午前 6時半 教団関連施設への強制捜査開始。県警が小諸署に捜査本部を設置
同日夜 窪田容疑者ら21人を同容疑で逮捕 和宏、長女の森久里子の両容疑者を同罪で起訴
10月17日 和宏容疑者が犯人隠避教唆の疑いで再逮捕
10月21日午後 6時 紀元会側が小諸市内で会見。教団の組織的な関与を否定。同席の弁護士は紀元会信者とされている
10月26日午後 次女の森美智子、その夫の池勇治の両被告を犯人隠避の罪で起訴
10月27日 集団暴行にかかわったとして新たに女性信者6人を傷害致死容疑で逮捕
10月28日 女性信者1人を傷害致死容疑で逮捕
11月05日 15人を同罪で起訴。4人は家裁送致、2人は処分保留



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