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小諸市の宗教法人「紀元会」の女性会員(当時63歳)が昨年9月、集団リンチを受けて死亡した際、家族間のけんかに見せかけたとして、犯人隠避罪などに問われた、会員の二女の森美智子被告(26)と夫、池勇治被告(31)の論告求刑が16日、長野地裁(土屋靖之裁判官)であった。検察側は「カルト教団の最高幹部の指示に盲目的に従った」として、懲役1年を求刑した。判決は29日。一連の事件を巡り、検察側は同会創設者の二女、窪田康子被告(49)(傷害致死罪などで起訴)を首謀者とみているが、窪田被告や同会側は主導性を否認している。
論告で検察側は、森、池両被告を「肉親の情より、カルト教団の利益を優先させ、規範意識の鈍磨は著しい」と断罪した。
一方、弁護側も最終弁論で、「窪田被告が実権を握ってから、リンチを繰り返し、カルト教団化した」と指摘。森被告に対する傷害罪にも問われている池被告については、自らも全治2週間以上のけがを負う暴行を受けていたとし、情状酌量を求めた。2人はすでに脱会したという。
この日は被告人質問も行われ、森被告は指示した幹部として、窪田被告の名前を挙げた。自らも集団リンチを受けながら、身代わり出頭した理由について「紀元会を守ろうと思っていた」と述べた。
検察側は質問を前に、傍聴席に同会の幹部がいることから、「被告人の自由な発言のため、退廷を命じてほしい」と求めたが、土屋裁判官は公開の原則から認めなかった。