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長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員の奥野元子さん(当時63)が集団暴行死した事件で「家族でけんかした」と警察に虚偽の供述をしたとして、犯人隠避罪に問われた奥野さんの二女森美智子被告(26)と、その夫池勇治被告(31)の初公判が21日、長野地裁(土屋靖之裁判官)で開かれ、両被告は起訴事実を認めた。
冒頭陳述で検察側は、紀元会幹部の窪田康子被告(49=傷害致死罪などで起訴)が実権を握って会のカルト化が進み、日常的に暴力が行われていたと指摘。窪田被告が奥野さんへの暴行を主導、組織ぐるみの犯行隠ぺいを指示し、森被告らが従ったと述べた。
起訴状などによると、奥野さんは9月24日から25日にかけ、小諸市の紀元会施設内で集団暴行され死亡。森被告らは25日未明、自宅兼すし店のいすを倒すなどして暴行現場のように偽装、警察の調べに虚偽の供述をした。
池被告は今月20日、森被告への傷害罪で追起訴されている。
[2007年12月21日20時35分]