[NEW]携帯サイトをなんとなく作りました。DoCoMo au Softbank対応ですがその他は未検証。
小諸市の宗教法人「紀元会」の会員(信者)奥野元子さんが集団暴行を受けて死亡した事件。主導したとみられる窪田康子被告(49)が27日に犯人隠避罪で追起訴され、暴力によって法人での支配力を強めていった権力への異常な執着ぶりが浮かび上がった。
長野地検などによると、窪田被告は2002年2月、父親で紀元会創始者が死亡すると、関連会社から小諸市の本部に戻った。跡継ぎになった妹に取り入り、ほかの家族らを要職から排除して主導権を握り始めた。
03年ごろには「学びの人」と称する側近信者組織を結成。幹部の家族同士で殴り合わせるなど暴力行為を強要したほか05年以降は金魚を丸飲みさせたり、人気のない高原に夜間放置するなどで信仰心を示させた。
今年に入ると、暴力行為専門の部隊「サファリパーク」を結成。7月下旬には跡継ぎの妹と幹部男性との3者間で、窪田被告の2人の娘を高い役職に就かせることなどを密約した。
9月24日夜、紀元会施設内で開かれた反省会で、自分の長女に対して奥野さんの二女が数年前に避妊具を渡したことを問題視。二女と奥野さんへの集団暴行を指示した。
高い役職の自分の長女に対する「失礼な行為」に、厳しい罰が下されることをほかの信者たちに示した集団暴行。これにより長女の「神格化」を進め、自身の立場をさらに強めようとしたことが狙いとみられる。
窪田被告が、犠牲者を出すまでに発展した“恐怖政治”で法人を支配しようとした理由は何か。窪田被告は依然として、暴行や犯人隠避の主導について否認しており、真相は法廷に持ち越される。 (紀元会集団暴行事件取材班)
◆事件の経過
2002年2月……紀元会創始者の男性が死亡
同年2月から……窪田被告が都内の関連会社03年ごろから小諸市の法人本部に戻り、妹で跡継ぎの女性以外の家族を要職から排除
03年ごろ………少なくとも6、7人を側近として取り込む
07年上半期……支配力を強めるため、暴力専門の側近部隊を結成
7月下旬…………跡継ぎ女性と、神社の最高責任者男性との間で、2人の娘を高い役職に就かせることを密約する
9月24日………紀元会施設内で奥野さんに対する集団暴行事件が発生
10月15日……県警が紀元会を強制捜査。傷害致死容疑で窪田被告らを逮捕
11月5日………県警が窪田被告を犯人隠避教唆容疑で再逮捕